アルフォンスサンドで抜いてもらうはなし。
ハイデリヒ生存ifのエドアルハイデリヒがみんなで住んでいる設定のアホエロです。
穴を使わないエド愛されなのでこの表記ですが、普段の作者はリバも好むエドアル寄りの思想をしています。主人公は攻め属性だよの思想も強い。その上で、今回は受けです。あくまでも、チンチンを使わない場合の話。
内容も思想も人を選びすぎる。誰が読めるんだこれ……。
玄関を開けると、脂の甘い香りが漂っていた。とろけるような匂いにつられてすんすんと冷たい鼻を鳴らしながら外套を脱ぎ、帽子もマフラーもハンガーに掛けてしまう。扉を開けて部屋に上がると、ローリエの香ばしさが鮮明になる。暖かな電球の光が彩るキッチンに立つのは同居人だ。
同居人、アルフォンス・ハイデリヒは振り返り、柔らかく微笑んだ。
「エドワードさんお帰りなさい。今日は早かったですね」
「今日はアルフォンスがビール煮作るって聞いたからな。早めに切り上げてきたぞ」
「それは嬉しいな。でもまだ煮込みはこれからですよ」
ハイデリヒは鍋をかき混ぜたお玉でスープをわずかに掬い、小皿に取る。澄んだ琥珀色を音もなく口に含み、飲み下すと、しっかりとした作りの首で喉仏が上下した。
「うん。とりあえずこんなものかな。汁が煮詰まれば塩味は濃くなるだろうし……」
「今日は何肉使ったんだ?」
「スペアリブです。豚の飼料がよく穫れたらしくて、今年は安くて助かりますね。一本おまけまでしてもらえました」
「そりゃあ良い。スープまで美味いだろうな」
暖かい部屋で、エドワードはシャツの首元を粗雑にくつろげると、ダイニングの椅子にどかりと座った。
ハイデリヒはコンロの火を弱めて鍋に蓋をし、カーキのエプロンの紐を解いて軽くたたみ、テーブルに置く。スラリと伸びた高身長をかがめてエドワードを覗き込み、赤くやけた頬に手の甲を寄せた。
「冷たいですね。外は寒かったですか?」
それを、エドワードは手のひらで押し返して拒絶しながら、冷え込みに関してだけは肯定した。
「やめろって……手が冷えるぞ。日が沈んでからさらに冷え込えたな。今夜あたり雪でも降りそうだ」
「暖炉、もっと焚きますか?」
「いや。すぐ暖まるさ」
「そうですか?」
ハイデリヒの顔が、エドワードへとずい、と近くなる。あ、と思う間もなくハイデリヒはエドワードの金の瞳いっぱいに映り込む。そして、ハイデリヒは手を肩に掛け。耳元へとくちびるを寄せて、囁いた。
「僕が暖めてあげましょうか?」
ちょうど、母親が幼子にするように。身長の小さい者へと向けるような、慈愛に満ちた囁きを吹きかけられて。
エドワードは憤慨した。
「そういうのやめろって!」
「あはは、良いじゃないですか」
「良くない! まだ飯も食ってないんだぞ?」
「そんなの関係ないですよ」
お構いなしのハイデリヒが、優位な体格を盾にして無理くりエドワードを覆うように、抱きすくめようとする。
しかし腕っぷしのたつエドワードだ。ハイデリヒの単純な猛攻をひらりと躱して、隙をついて横腹を押す。最小限の筋力と動きでハイデリヒの身体をフローリングの床に横たえて、エビ固めにした。
「いたた、ギブ、ギブアップです、フォールですって、ちょっと、エドワードさん? 聞いてます? あいたっ、痛いってば」
「お前が悪いんだぞ!」
身長差の開いているハイデリヒを容易に組み伏せて、これでもかと締める。笑いながら痛い、痛いとハイデリヒが木の床を叩いていると、部屋の扉がきい、と軋んだ音を立てて開いた。
「ただいまー……って、兄さん? ハイデリヒさんに何やってるの?」
「げ、アル……いや、これには理由があってだな……」
エドワードはうろたえながらおずおずと、一方的に虐げていたようにしか見えないハイデリヒから手を離す。
ハイデリヒによく似た目鼻立ちの、ハイデリヒよりもいくぶんか幼い少年。アルフォンス・エルリックは、腕と足がもつれ合う二人へカツカツと歩み寄ってきた。
まずはハイデリヒへと向けて一礼。お辞儀をする。
「いつもすみませんね、ハイデリヒさん」
「いいや気にしてないよ。やっぱりエドワードさんは強いね」
「ほんと、兄さんが迷惑かけてすみません」
そして、アルフォンスは実の兄へと向き直り、じっとりとした目線を頂戴した。
「なあに、兄さん、僕抜きで楽しそうにしてたんだ?」
「聞いてくれよ、アル、これはオレが悪いんじゃないんだ。こいつが無理やり迫ってくるから……」
「人聞きの悪いこと言わないで下さい! アルくんも触ってみて下さい。エドワードさんが冷え切ってるんですよ。ほらっ!」
そう言ってハイデリヒはアルフォンスの手を取り、エドワードの頬にくっつける。
「わっ冷たい」
「でしょう?」
素直なアルフォンスの反応を見て、ハイデリヒは優越感たっぷりに笑みを浮かべた。
「兄さん、またコートのライナー付けないで出かけたんだろ。せっかくウールの良いやつ奮発したのに」
「悪かったって。明日には付けるから……」
「今日。僕が、付けとくよ。それに、そろそろ冬用にしろって言ってるのにまだ普通のグリス使ってるじゃないか。兄さんが出かけた後に義手の棚の隣に出しておいたよ」
「いや、ほんとに悪かったです……」
電灯の明かりの影を背負いながらのアルフォンスの口撃に、エドワードは居心地悪そうに語尾が消え入る。
愉快そうに笑うのはハイデリヒだ。
「はは……アルくんは優しいね」
「兄さんが危なっかしいからです。この世界に来てからますますひどくなった気がしますよ。まったく兄さん、どんな生活してたんだか。ハイデリヒさんも兄さんのこと、甘やかしすぎないでくださいね? 兄さんって自分の世話になると途端に手を抜く所あるから」
「訂正するよ。手厳しい弟さんだ」
まあ、こんな弟さんが居たらそれは大事にしなくちゃね、とも付け加えながら。両手を上げた降参のポーズでハイデリヒは眉を下げ、しかし、この場を取り仕切る最年少のアルフォンスへとお伺いを立てた。
「でも、アルくん? 今、僕たちが早急にやらなきゃいけないことは何だと思う?」
「それはもちろん冷え切った兄さんを」
「エドワードさんを」
「暖めること」
「そうだよね!」
「僕もそう思います!」
鏡合わせのようなよく似た顔立ちをして、ハイデリヒとアルフォンスは意気投合する。一瞬の油断のために、遥か彼方に置いていかれたままのエドワードが口を挟む余地はもう、無かった。
「さあ、兄さん、立てる?」
「待て! オレはまだ良いなんて言ってない!」
「エドワードさん、こっちを向いて」
「おい、アルフォ……んっ……ふ、んむ……」
ハイデリヒはエドワードの頬をつかまえて、強引に口付けをした。くちびるを食み、横向きにキスをして、ちうちうと吸い付いてから、舌を割り入れようとする。初めこそ抵抗していたエドワードであったが、その丁寧なしつこさに根負けして終いにはくちびるを緩めた。
はふはふと、息を漏らしてくちびるを合わせて、その柔らかさを楽しむ。舌に吸い付けば暖かさとぬめりが心地よくて、理性の輪郭をぼやけさせる。抵抗も馬鹿らしく思えてきたエドワードがハイデリヒの舌にむしゃぶりついた。
「んっ……ふっ、むぅ……は、は……あ……」
「その気」になってくれたらしいエドワードを前にして、ハイデリヒは目尻を細め、涙の膜で瞳は潤み、その顎には二人分の唾液がとろとろ溢れている。
お預けを食らって黙っていないのはアルフォンスだ。
「ハイデリヒさんばかりに渡しませんよ。ね、兄さん。こんな床じゃなくてソファに行こう。ね?」
アルフォンスはエドワードの頬に控えめなキスをする。
「分かったよ……」
二人の「アルフォンス」に迫られて、白旗を上げるのは、当たり前にエドワードの方であった。
三人掛けのソファで、アルフォンスとハイデリヒはエドワードをがっちりと挟み込む。右からはアルフォンス、左からはハイデリヒが同時に耳へ囁きかける。
「兄さん、気持ちよくなろうね」
「エドワードさん、たくさん出しましょうね」
「お前らなあ……」
二人から同時に、くすくすと笑いながら言葉を吹き込まれて、これからもたらされる快楽をよく知るエドワードの身体はじわり、と熱を持つ。
「それじゃあハイデリヒさん、兄さんのこと抑えててくださいね」
「はーい」
本気で抵抗する気はもはやなくて、しかしエドワードは最後の矜持をもって口では反抗する。
「だからズボンくらい自分で脱ぐって言ってるだろ!」
「ダメですよエドワードさん。ここは僕たちに任せてくれないと」
「ああ、こら、兄さん、大人しく腰上げて。ほら、脱がせるよ。いち、にの、さん!」
慣れた手つきであっという間にベルトを解いていたアルフォンスは、もはや形式的に暴れるエドワードの腰が浮いたわずかな隙をついて下着ごと剥ぎ取った。
「すっかり手慣れやがって……」
「あれれ、エドワードさん、もうちょっと勃ってたんですね」
「うるせえぞコノヤロー!」
「兄さん、ハイデリヒさんにそんな言い方しないで。ほら、素直に気持ちよく、なろう?」
そう言いながら、アルフォンスの長い指は既にエドワードのものに絡みついていて。急所を握り込まれたエドワードはもはや文句を垂れることもできず、黙り込んだ。アルフォンスは親指と人差指で輪っかを作り、まだ柔らかさの残る陰茎をゆったりと、余裕たっぷりにしこしこと扱く。実の弟にすっかり手玉に取られていることを理解してしまって、しかしそんな状況にすら興奮して。エドワードは内ももを震わせた。
急所ばかりに集中させてくれないのはハイデリヒだ。
「エドワードさん、僕を忘れないでくださいね。ほら、耳、舐めてあげますから」
ハイデリヒは控えめに、耳たぶにキスを落とす。それだけで、エドワードの身体は予感してふるり、と身震いする。
熱い吐息をわざと、吐きかけて。軟骨の凹凸を舌先でちろちろとと舐め取り。それだけで、エドワードはまるで怯えるかのように分かりやすく肩をびくびくと震わせて。ハイデリヒは心底嬉しそうに耳の、至近距離からこそり、と話しかける。
「エドワードさん、耳好きですもんね」
「は……言っとけ……」
「大丈夫、エドワードさんの気持ちなんて分かってますよ」
そう言ってハイデリヒは、じゅぶぶ、じゅる、とわざと水音を立てる。エドワードの耳孔に舌先を差し入れて、ざりざりと舐め、犯す。乱暴に犯したかと思ったら、小さなリップ音を立てて耳たぶの端にちう、と吸い付いて。遊ばれているかのような気まぐれさで耳をねぶられる。
「ッッ…………!」
感覚神経が直接に弄ばれるかのような刺激に対して、無意識下に防衛本能が働いて身がすくみ、閉じかけた腿が、しかしアルフォンスの手によって力強く抑え込まれた。
「だーめ。兄さんは本当にそれ、好きなんだね。ほら、ちんちんももう、かちこちだ。きもちいいね」
「は……」
「今日は口でシてあげよっか?」
「あっ、は……」
脳まで濡れぼそるような水音に、耳は犯されて。実の弟からは倒錯的なお誘いを受けて、エドワードは目を白黒させる。
「ほら、気持ちよくなりたいよね、ちゃんと言ってくれなきゃ分からないよ? 兄さん、どうして欲しい?」
「口で……シて下さい……」
「うん、分かったよ」
アルフォンスは前髪をかき上げて、エドワードの雄茎に手を添える。ふう、と先端に息を吹きかければ、エドワードの腹がひくひくと上下することに満足する。まずは見せつけるように赤い舌先だけ出して、すっかり剥けた亀頭のふちをちろちろと舐める。
上目遣いで兄を、見る。エドワードはハイデリヒからの責め苦から逃れようとするように、やや右を向いて、薄く開く瞳はぼんやりと宙を見ている。
「兄さん、こっち見て。ちゃんと僕を見てくれなきゃ僕、さみしいよ」
「う……だって……」
「僕が。気持ちよくしてあげるから。ね?」
おずおず、と言ったようにエドワードの顔が向けられる。半開きの口からは乱れた息が漏らされて、潤んだ瞳は焦点があっていない。それでも、弟をその視界に収めようと求める意志を汲み取って、アルフォンスは心の内が満たされるようだった。
「見ててね。兄さん」
そう言うとアルフォンスは、ペニスにキスをして。くちびるは挟んだ陰茎をするすると飲み込んで。喉の奥までズッポリと咥え込むと、今度はずぞぞぞ、と音を立てながら、ざりざりと舌で包みこんで扱く。快楽の箇所を知り尽くされて、的確な刺激を容赦なく与えられて。きれいなアルフォンスの顔がペニスの形に歪みながらフェラチオする光景から目を逸らすことも禁じられて、エドワードの脳髄を確実に蝕んだ。
「エドワードさんったら、悦んじゃって。ねえエドワードさん、知ってますか? 本当に気持ちいいことされてる時って、性感帯を開発しやすいんですって。乳首触らせてくださいよ」
「あっは……そ、それだけは嫌だって……!」
「ふふ、まだそんな理性があったんですね。強情ですね……」
お伺いはしてみただけで、本人の意志を尊重するつもりなどまるで無いハイデリヒはシャツの裾から手を入れ、義手を支えるバンドと肌の隙間に手を滑り込ませる。暴れるエドワードの胸の飾りを手探りで捕まえると、加減もなしにつまみ上げた。
「おま、やめ……あっっ、やだぁ……ぁっ、ぁ……」
「エドワードさんが動くからですよ。気持ちいいですか?」
「あっそれ、くりくりするの、ヤダ……」
「ふふ、気持ちいいんですね。もう出そうですか?」
「ンッッ、やぁ、も……出そ……は、ァ」
それを聞いたアルフォンスは、唾の糸を垂らしながら陰茎をちゅぽ、と口から抜いて、甘ったるい笑みを浮かべた。
「兄さん気持ちいいんだ?」
「エドワードさん、気持ちいいですか?」
「あッ、ぁ…………」
突然に、全ての刺激が止み、静寂が訪れる。限界まで火照った身体がどくどくと脈打って、それなのに駆け上ることもできなくて。むず痒い熱はとぐろを巻いて肚の奥に居座り、苦しくて、視界がチカチカと瞬いた。
「兄さん、ちゃんと言ってくれなきゃ分からないよ」
「エドワードさん、ご気分はいかがですか」
「この……やろ……」
エドワードは涙をたっぷり浮かべて、敗北宣言を小さく呟いた。
「イかせて、下さい……」
「それで、気持ちよかったの?」
「誰のが気持ちよかったですか?」
「アルのフェラも……アルフォンスの耳も、その、乳首も……どっちも気持ちいいです……!」
エドワードがやけくそ気味に叫んだ瞬間。よく似た顔が二つ、瓜二つに、にんまりと笑った。
「兄さんが素直になってくれて嬉しいよ」
「エドワードさん、よく言ってくれましたね。えらいですよ」
アルフォンスが、唾液で滑りを得た屹立の先端に吸い付いて、上下する手は激しく、扱く。待ちわびた刺激を与えられて、欲しがりのようにエドワードの身体は歓喜して、もう抑えようもなく腰がうねる。乳首をこりこりといたぶるハイデリヒが、低くかすれた、しかしとびきり優しい声音で、耳の中に囁きを落とした。
「イって下さい……イって良いですよ、エドワードさん。イって、イっちゃえ」
「あっ、はーーーーっっ…………は……はーっは、はあ……ぁっ……」
エドワードの腰がめちゃくちゃに跳ねて、腰が突き出されるたびに白濁がびゅく、びゅるる、と何回も、何回も吹き出してくる。あまりの躍動に、陰茎はアルフォンスの口から外れて、精液はアルフォンスの頬を、髪を、どろ……と汚して滴った。
「すごいね兄さん。いつもやってるのにいっぱい出るね」
「エドワードさんいっぱい出ましたね」
「はい……気持ちよかったです……」
似たにこにこ顔二人に囲まれて。エドワードはくたくたに脱力して、枯れ果てたように笑みを作った。
少し煮詰めすぎてしまったビール煮は、やや塩気が強いものの手をかけただけのことはある絶品であった。
身体が成長期だから、との理由で三人の中でも一番多く料理を取り分けてもらうアルフォンスは、器用な手つきで速やかに肋から肉を外し、目を輝かせながら誰よりも早く皿の中身を減らしていく。
「ハイデリヒさんのごはん、ほんとうに美味しいです!」
「そうかい? そんなに喜んでくれると作り甲斐があるよ。なんだか僕にも弟が出来たみたいで嬉しいな」
「何だとアルフォンス。今のは聞き捨てならないな。アルは「オレの」弟だからな」
「あはは、分かってますって。そんな怖い顔しないで下さい。冗談ですよ」
「それはそうと、これは本当に美味いな。ビールが料理にも化けるなんてこの国の執念だな。アルフォンスには驚かされてばかりだよ」
「そうですね、エドワードさんにそう言っていただけるのが一番嬉しいです。だって僕の本命は……」
「ハイデリヒさん! おかわりお願いします!」
「……アルくんはしょうがない子だなあ」
アルフォンスに、問答無用で空の皿を突きつけられて、仕方無さそうにハイデリヒが席を立つ。キッチンへと向かったハイデリヒが不在の、二人きりのテーブルで、アルフォンスはエドワードに耳打ちした。
「僕は兄さんと一緒に居られれば、それが一番嬉しいんだ。兄さんは僕と、一緒だよ。そうでしょ?」
「分かってるよ……」
エドワードは今日一番の深い溜め息をついて、アルフォンスの頭をくしゃくしゃに撫でた。
それを、狭い家屋をすぐに戻ってきたハイデリヒは目ざとく見つけ、テーブルに皿を置きながら駄々をこねる。
「いいなあ、アルくんだけずるいなあ」
「お前は図体もデカいしやらないぞ。だいたいもういい歳してるんだから文句言うな」
「僕知ってますよ。アルくんだって本当は十七歳なんでしょう?」
「それとこれとは、何と言うか気持ちの問題というか……」
「それじゃあ僕はこちらをもらいますよ」
ハイデリヒはエドワードにずい、と近寄り、座るエドワードの頭の天辺に小さなキスをひとつ落とした。
「……なんだかチビ扱いされた気がする」
「言ってませんよ」
「思ってるんだな!」
「ちょっと兄さん、落ち着いてったら……」
奇妙な縁の男三人ぐらしは今宵もやかましく更けていくのであった。