保健体育
「ここが陰茎。それで。こっちが睾丸……っと」兄さんは真剣なのかどうなのやら。いまいちその胸の内を伺い知れない、何時も通りな面持ちで、板書を復唱するみたく僕のものをなぞる。頬を擦り付け唇を寄せて、しゃべる息がこそばゆい。「……って。言うのが正…
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母さんには内緒
「母さんには内緒ね」わかってるよ。からからに干からびた返事ついでにこくこくと、頷いてみせる。神経質な指先でティッシュを2、3枚掴み取った律が、茂夫の腹を拭っていく。無為に散らされ、呆気なく熱を失った白濁が上手く拭き取られずに塗り拡げられるの…
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兄弟なのに/兄弟だから
「律、どうして泣いてるの」粘着質な水音に混じって鼻をすする音が混ざるのを、人一倍に鈍感な茂夫に気がつけるほど愛しい弟はは泣きしゃぐっていた。見上げてみれば汗と涙と鼻水と、分泌液濡れのぐしょぐしょで、清潭な顔立ちを台無しにした律が居た。「ごめ…
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